後遺症治療例

29歳、女性、会社員。既往歴・現病歴・服薬歴なし。令和4年3月、ファイザー1回目接種。その当日(夜間)より、心臓の躍動感と胸部圧迫感、熱発(38℃)が出現し、死の恐怖を感じた。同様の症状が3日間持続したため、救急病院を受診するも検査(心電図・血液検査)で異常はみられず。主治医はワクチンとの因果関係を否定した。3月、当院受診。ワクチン後遺症と診断し、漢方薬(黄連解毒湯)とマイナスイオン発生器で経過を観察していたところ、動悸の頻度と程度は著名に軽減した。7月下旬には、動悸はほぼ消失した。

(注釈)死の恐怖を感じるまでの激しい心臓の鼓動を訴えているにもかかわらず、検査で異常が見つからなかったという事実は、特筆すべきです。ワクチン接種後に、動悸を訴える患者は相当数いますが、そのほとんど全てにおいて、通常の検査(心臓エコーや心電図)では異常を検知できません。

80歳、女性、無職。新型コロナ感染症による肺炎が怖いとの理由で、令和3年6月・7月, ワクチン2回接種。その後問題なく暮らしていたが、令和4年1月より一過性の血圧上昇が、約1週間続いた。その後、心臓がドキンドキンとうつような感覚に加え、全身倦怠感・眩暈・腰痛・膝痛が出現した。症状が強い時は、床に這いつくばって、ベッドまでたどりつくのがやっとであった。ワクチンを信用していたため、ワクチンのせいだとは思っていなかった。接種を受けた医師に相談するも、ワクチンとの因果関係は無いと言われた。ワクチンとの関連を疑った娘の勧めで近医受診し、グルタチオンのサプリを勧められた。このグルタチオンで全身倦怠感は軽減したが、眩暈・腰痛・膝痛が持続するため、令和4年3月、当院受診。漢方薬(黄連解毒湯)・マイナスイオン発生器・鍼治療で眩暈は1ヶ月後に、消失した。

(注釈)ワクチン接種後に血圧の上昇をきたす症例が多発しています。生理的にはACE2という酵素がACE2受容体に結合することで血管の拡張を引き起こし、血圧管理をしています。ところがワクチン接種を受けると、mRNAの指示で生体内でスパイク蛋白が大量に合成され、このスパイク蛋白がACE2とACE2受容体を奪い合う(競合的拮抗)結果、ACE2の血管拡張作用が阻害され、血圧上昇につながるものと考えられます。

72歳、男性、自営業。令和3年8月・9月、ファイザーワクチン2回接種。その2週間後より左下肢の腫脹が出現し、静脈血栓症と診断され2週間大学病院に入院。発症前に北海道まで旅行していたため、主治医はエコノミー症候群と診断した。退院後、フォーローアップのため、当院通院し、鍼治療・漢方薬(黄連解毒湯)・マイナスイオン発生器で経過を観察中。左下肢の腫脹は改善している。その後、更なる改善のため、イベルメクチンの投与も試みたが、著変はみられなかった。

(注釈)北海道までぐらいの短時間(1−2時間)のフライトでは、通常。エコノミー症候群は発症しません。

61歳、女性、会社員。令和3年7月・8月、ファイザーワクチン2回接種。20日後頃より、両下肢の浮腫が出現し、近医で利尿剤の投薬を受けるも改善せず。10月より、動悸が激しくなりホルター心電図・心臓エコーの検査を受けるも異常を指摘されなかった。動悸は1ヶ月ほどで自然消退したが、下肢の浮腫が持続するため令和4年3月当院受診。鍼治療・漢方薬(黄蓮解毒湯・五苓散)により、2週間後に浮腫は軽減した。

71歳、男性、無職。生来元気で、退職後はシルバー人材センターに属して、日々肉体労働に従事していた。令和3年6月・7月、ファイザーワクチン2回接種。10月頃より動悸と全身倦怠感が出現し、外出が全くできなくなる。数か所の医療機関(大学病院を含む)を受診するも諸検査(心電図・血液検査・M R Iなど)で、異常は発見されず。ワクチンとの因果関係も否定された。その後も症状は緩和せず、令和4年3月、当院受診。Dダイマー:4.4 µg/mlと高値 (正常値:1.0 µg/ml以下)。鍼治療・漢方薬(黄連解毒湯)・マイナスイオン発生器で経過を観察中。症状は小康状態であるが、徐々に全身倦怠感は軽減しつつある。

72歳、男性、無職。数年来、毎日ジムに通い身体を鍛えていた。毎年の健康診断でも特に異常を指摘されていなかった。令和3年6月・7月、ファイザ―ワクチン2回接種。接種後半年間は副反応や後遺症もなく元気にジムに通っていた。令和4年1月中旬より、全身倦怠感・頚部痛・眩暈が出現し救急車で耳鼻科受診するも、異常を指摘されず。ビタミン剤と抗めまい薬が処方された。1週間後、突然車のエンジンのかけ方がわからなくなり、物忘れが激しくなった。市民病院を受診して頭部MRI検査を受けるも、やはり異常を指摘されず。市民病院の医師に 『ワクチンの副反応かも?』と質問すると『デマだ!!』と即座に否定された。認知症と診断され、認知症薬(アリセプト)が処方された。この半年間は、眩暈と倦怠感が強く、ジムには全く通えなくなっている。令和4年5月、当院受診。Dダイマー:8.9 µg/mlと高値 (正常値:1.0 µg/ml以下)。ワクチン接種後、症状が出現するまで、7ヶ月以上経過していたが、ワクチン後遺症を疑い、鍼治療・漢方薬・マイナスイオン発生器で治療を開始した。認知症薬(アリセプト)の服用中止も指示した。5月中旬、自宅で意識消失を伴う痙攣発作が数分間出現。救急車で総合病院を受診し、CT・MRI・脳検査を受けるも異常を指摘されず、抗てんかん薬が処方された。その後も、週1回のペースで、当院への通院を継続し、痙攣発作も出現しなくなったため、抗てんかん薬を半量に減薬した。ジムにも時々通えるまで回復してきているが、Dダイマーは8.2 µg/mlと依然として高値 のため、激しい運動は控えるように指導している

(注釈)ワクチン接種後に、物忘れが激しくなったり、価値判断ができなくなったり、日常生活に支障がでたりなどの様々な精神症状はブレインフォグ(頭に霧がかかったような状態)と呼ばれています。もちろん、認知症との鑑別が困難なケースもありますが、本症例では、多彩な全身症状(倦怠感・頚部痛・眩暈・痙攣)も併発していることから、ワクチンとの因果関係を第一に疑った次第。

45歳、女性、会社員。職域接種で令和3年9月に1回目のワクチン接種(ファイザー)を受けた。翌日より、眩暈・頭痛・下血・目の奥の痛み・肩こりが出現。近医受診し、大腸検査や眼科検査では異常を指摘されなかった。その後、小康状態であったが、令和4年6月頃から、高血圧・眩暈・頭痛・関節痛・吐き気などが増悪した。眼科・消化器科・整形外科・耳鼻科・膠原病内科・リウマチ内科など、合計15以上の病院・診療所を受診するも、異常が見つからず、ワクチンとの因果関係も否定された。7月中旬より、体のあちこちに痛みが飛ぶような感覚に襲われ、その度に意識が遠のく感じがした。イベルメクチン(1錠・1日)の3日間服用で、痛みの程度は軽減した。7月16日、当院受診。ワクチン後遺症と診断し、鍼治療・漢方薬(黄蓮解毒湯・桂枝茯苓丸)・マイナスイオン発生器で治療を開始した。8月末には、眩暈・高血圧は消失したが、全身の痛みと全身倦怠感は持続している。

91歳、女性、無職。生来健康で毎日、畑仕事に精を出していた。令和4年3月、3回目の接種(ファイザー)を受けた翌日に、全身の発疹が出現。3月29日、当院受診。ワクチン後遺症と診断し、鍼治療・漢方薬(黄蓮解毒湯)・マイナスイオン発生器で治療を開始した。2週間後、発疹はほとんど消失するも、時折、血圧の上昇(200以上)と全身の痛みが出現するようになった。週1回の通院で、5月末には血圧も安定し(140/80)と全身の痛みも軽減したので、畑仕事を再開している。

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